株式市場一番印象に残っている出来事と聞かれたら、リーマンショックと答える人も少なくないのではないでしょうか?2008年のその日に株式市場が40%以上暴落し、たくさんの人たちのリタイアメント貯蓄に大打撃を与えました。
しかし2008年の出来事が初めての暴落というわけでは決してなく、歴史上平均して8年から10年ぐらいの間隔で上記のような暴落が起こっています。
ここで質問ですが、いくら良い利回りをもらっていても8年から10年間の間隔で自分のリタイアメント貯蓄が40%以上減ってしまったら、平和なリタイアメントにたどり着くことができるでしょうか?
恐らくかなり難しいのではないでしょうか?
そこで3つ目の土台は安全性。成長率も大事ですが、安全性も重視しなければ、お金を貯めた努力が水の泡になってしまいます。
上記のチャートのように、50%お金を失った場合、50%の利回りでは失った半分しか返ってきません。負けを取り戻すためには50%ではなく100%の利回りでなくてはなりません。これはどういう意味か?100%の利回り=元本が2倍にするということになります。そこで72の法則を使い、8%で投資できたとしても、72÷8%=9年。負けを取り戻すためには9年かかるということになります。
若手の人たちなら9年待つことも可能ですが、リタイアメントを控えるのみとなった人たちはどうでしょうか?9年間も待てる人は少ないです。
リタイアメントに近づけば近づくほどリスクの管理が最重要になってきます。したがって、安全性を重視しながらも利回りを確保できるストラテジーが必要になってきます。