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金融の土台4:税対策

by Takeshi

4つ目の土台は税金をどれだけ減らせるかです(もちろん合法的に)。下記のチャートの通り、アメリカの税金システムは3つ:課税、課税繰延、非課税。遅かれ早かれ、どの3つのカテゴリーにお金があっても税金は課されますが、どのタイミングで税金が課されるかが重要になります。

 

課税カテゴリーは毎年、ゲインがあると税金対象になります。

 

課税繰延カテゴリーは課税とは違い、年々のゲインはお金を取り出すまで課税の対象にはなりません。代表的な課税繰延カテゴリーの投資は401kなどでしょう。その代わり、リタイアメント時にお金を取り出すときに課税されます。

非課税カテゴリーは課税繰延カテゴリーと真逆で、最初に税金が課されますが、あとは税金の対象にならないというカテゴリーです。

 

成長率のところでもお話ししましたが、上記のカテゴリーに好し悪しはありません。どのカテゴリーにも利点・欠点が存在します。自分にとってどのカテゴリーがあっているかを理解することが大事になってきます。

 

どの人たちも3つのカテゴリの全てにバランスよくお金を貯蓄することが大事ですが、大きなテーマに税金をどれだけ最小限にできるかが重要になります。

 

ヒントとして未来の税金率が現在の税金率と比べて高くなるかそれとも低くなるかを予測できれば、どこにどれだけ資金を入れるかがわかってきます。

 

アメリカの税金の歴史(下記参照)をみると、税金率の変動(上がり下がり)は政府の支出や債務に比例しているように思えます。特に一目したいところは比率が121.25%になっているところです。第2次世界大戦後、アメリカは多大なダメージと共に債務を背負うことになりました。その債務を政府が支払うために高所得者の税金を94%まで引き上げたのです。もちろんその時は一時的で、平和が訪れてしばらくたった時に税率は下がりましたが、歴史上、政府はこのようなことも行った経緯があるということは覚えておくポイントです。

 

そして、今現在、最高所得者の税率も大体40%ほどになっています。ここで見てもらいたいところは税率に比べて債務の比率が上がっているということです。歴史上、債務が上がれば、税率もそれについていく傾向でした。もちろん我々には未来を占う水晶玉はありません。それでも90年近い歴史的な傾向を見れば税金率がどのように今後変動するかは容易に予測ができるようになります。

 

上記のチャートをみると、皆さん恐らく、今後の税金は上がっていくのではないかと思っている人は多いと思います。もし今後税率が上がっていくだろうと思うなら、どこにお金を入れたほうが良いかは左記のチャートを見ればもうわかりますよね?

 

これは一例ですが、税金の動きを予測できればどこにお金をどの割合で入れるかのプランができるようになるので、そこの理解は土台作りに重要になります。

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